スポーツシューズからファッションに欠かせないアイテムまで。スニーカーはストリートから役員室まで急速にその活躍の場を広げ、ポップスターや企業のトップなど、あらゆる人々に愛用されています。至る所で着用されているスニーカーにも、いくつかのルールがあります。BOSSの10のルールでは、(ほぼ)すべてのシチュエーションでスニーカーをスタイリッシュに履きこなす方法をご紹介します。
1. 最適な一足を選ぶ
ワイルドな柄のネオンカラーから洗練されたモノクロまで、スニーカーには考えられる限りのあらゆるバリエーションがあります。でもまずは、そのスニーカーが自分のワードローブに合うかどうかを考えてみましょう。考慮すべき重要なポイントは2つ。カラーとスタイルです。ロートップは快適で何とでも合わせやすい一方、ハイトップやバスケットボールスタイルのスニーカーは、大胆でスポーティなステートメントシューズとして着用できます。お手持ちのアイテムやご自身の好みに合うデザインを選びましょう。デザインがタイムレスであるほど、カジュアルからビジネスまで、スタイルを越えたさまざまなアウトフィットに合わせることができます。
2. 品質に投資する
スポーティなシューズをよりフォーマルな場面に馴染ませるためには、フルグレインレザーやスエードといった高品質の素材を使用したシューズを選びましょう。こうしたシューズはスタイリッシュな上、耐久性に優れているため長年着用できます。さらに、優れた職人の技術も、長く愛用できるしっかりした作りのスニーカーには欠かせない要素です。
3. シンプルに徹する
すっきりとコーディネートするためには、シンプルに徹することが大切です。凝りすぎていないデザインとシルエットを選び、派手すぎる、あるいは複雑すぎるディテールは避けましょう。クリーンでミニマルなスニーカーは、エフォートレスなルックを目指す方に理想的な選択肢です。ホワイト、ブラック、ブラウン、ネイビーといったニュートラルな色合いの、クラシックなデザインのモデルを選ぶとよいでしょう。こうしたカラーはスタイリングしやすく、どんなアウトフィットにも馴染む上、過度に主張したり邪魔になったりすることなく、大胆なステートメントとして活躍します。
4. 職場に履いていく
かつてスニーカーは「カジュアルフライデー」の日に限りオフィスでの着用が認められていましたが、現在ではビジネスミーティングの場における主力アイテムになりました。スニーカーのカジュアルな雰囲気とのバランスを取るために、ブレザーやドレスパンツ、ペンシルスカートといったテーラードアイテムと合わせましょう。シャープなテーラードブレザーとスニーカーのコントラストが、スタイリッシュでオフィスに合う、印象的なアウトフィットを演出してくれます。心地良く快適な、洗練されたプロフェッショナルなルックを作り上げましょう。
5. 対極から生まれる魅力
スニーカーは、カジュアルなクールスタイルに欠かせないアイテム。だからといって、エレガントで洗練されたアイテムにスニーカーを合わせても抜群にスタイリッシュにはならない、という意味ではありません。それどころか、スニーカーとフォーマルなアイテムの組み合わせは非常に効果的なのです。スマートなトレンチコートやシャープな仕立てのブレザーに上質なコットン製チノを合わせれば、落ち着いた雰囲気のスニーカーがまったく新しい印象に生まれ変わります。
6. くるぶしを見せる
ソックスなしでスニーカーを履くこと。これはアウトフィットに気負いのない雰囲気をプラスするための最適解です。暖かい時期はソックスなしでくるぶしを見せて、リラックスしたカジュアルなルックを演出しましょう。スニーカーの素材次第で、夏も心地良く過ごせます。メッシュ、キャンバス、ニットといった通気性の良い素材でできたスニーカーを選べば、蒸れることなく、汗を抑えてくれるはずです。
7. 完璧なルックを演出
統一されたスタイルを演出するために、スニーカーには慎重に選んだレザーアクセサリーをセレクト。たとえば、高品質のレザーベルトならスニーカーをほどよく引き立てることが、レザーストラップのウォッチならルックに洗練された表情を添えることができます。忘れてはいけないのが、バッグ。丁寧に仕立てたレザーバッグがあれば、コーディネートがびしっと決まります。
8. コレクションにホワイトを加える
ホワイトには軽快で新鮮なイメージがあるため、ホワイトのスニーカーは常に人気。クリーム、ホワイト、グレーのスニーカーは、とてもエレガントな印象を添える、アウトフィットのためのまっさらなキャンバス。鮮やかなカラーのチノや柄のついたシャツを合わせれば、ホワイトのスニーカーが落ち着いた対比を演出してくれます。
9. きちんとケアをする
適切なシューズケア用品を揃えてスニーカーのコンディションを保ち、劣化から守りましょう。シワがついたり形が崩れたりするのを防ぐには、シューツリーの使用がおすすめです。涼しく乾いた場所に保管し、直射日光や湿気から遠ざけておくことで、退色やカビ、いやな臭いを防止できます。こうしたシンプルなお手入れを行って、新品同様の外観をできるだけ長く保ちましょう。
10. スニーカーを避けるべき場面を知っておく
最後ですが重要なポイント。正装や準正装が求められるイベントやウエディングなど、厳格なドレスコードのある場では、やはりスニーカーはふさわしくありません。着用は控えるべきでしょう。さらに、天候が読めない場所に出向くなら、厚い靴底とグリップ力を備えたブーツやシューズなど、風雨に耐えられる性能を持ったシューズを選ぶのが賢い選択です。スニーカーを履かずにおくべき時がいつかを知っておけば、ファッションルールに違反することなく、シーンに合わせた適切な装いを楽しむことができるでしょう。